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2018年12月 2日 (日)

10月6日に新学習指導要領問題で教育研Cafe

【教育研Cafe報告】(下に呼びかけチラシをいれておきます)

106教育研Cafe「新学習指導要領は学校をどのように変えようとしているのか?」報告

新学習指導要領の本質・特徴をめぐって活発な議論

 106日、「子どもに『教育への権利』を!大阪教育研究会」は上のようなCafeを開きました。予定した資料がすぐになくなるほど盛況で、新学習指導要領の本質・特徴をめぐり、また小学校で先行実施されている「道徳」教材とその運用をめぐり、活発な議論が交わされました。

グローバル人材と愛国心育成強化の新学習指導要領

 最初に教育研会員から「新学習指導要領と安倍教育改革批判」と題した問題提起がされました。新学習指導要領の背景として、90年代末からの帝国主義的グローバル資本の要請に応える政治体制の形成と共に、財界の人材育成要請を受けた政府の教育政策があること、安倍政権の教育政策がまさにそれであり、「教育改革」も教育の中味に踏み込む最終段階にあることが明らかにされました。新学習指導要領の特徴としては、①改悪教育基本法や学校教育法の改悪部分が本格的・全面的に適用されたものであること、②教育課程の作成と実施に関し、その目標・内容・方法・評価・経営の五つの主要な要素を一体化し、学校での教育活動全体を縛るものであること、③背後に財界の強い意を受けた政府主導のものであること、④高校段階での改訂方針を徹底し、入試改悪をテコに高大接続まで見通すものであることが強調されました。

 議論では、この新自由主義改革によるエリート育成と、その教育体制に「落ちこぼされる」子どもたちへの愛国心の刷り込み、強制が一体のものであること、また今回の要領はこれまでの要領とずばりどう違うと訴えればよいのか(子どもたち一人ひとりの「人格の完成」を目指す従来の教育とは、子どもに求める「資質・能力」を国が設定し、それを「できるようにさせる」という意味では180度の転換)という点、また現場の教員からは子どもたちが文字通り「テスト漬け」の日々を送らされていることが報告されました。

 テストが教育内容を変えるという現実から、後半は「実用国語中心の『現代の国語』」のテーマで報告されました。そこでは大阪府の中学3年生が受検している「チャレンジテスト」の問題と、「大学入学共通テスト」(20年度からセンター試験に変わり実施予定)試行テストの問題を介して、生徒会での議論や生徒会規約が持ち出され「図表や資料」を読み解きながら、知らず知らずに既存の秩序維持に向かうように誘導されることが紹介され、実はこれが新学習指導要領での「国語」科目の先取りであることが明らかになりました。国語教育は、「文学作品の深い読み」等を行い、自らの感情や主張を表現し、批判精神を高めるはずのものから、批判精神を欠落させた「実用国語」中心の「国語」に変わろうとしているのです。

子どもたちの心を誘導する、小学校で先行実施の「道徳」教材

 後半二つ目に「現代版『修身』=小中の道徳教科化」と題して、現在小学校で使われている教材「手品師」を使って、子どもたちの心をいかに教材と教員が誘導するか、という報告がおこなわれました。教材の冒頭には「手品師」であれば、「誠実に明るい心で」との目標が示され、「学びの手引き」には、「手品師のすばらしいところはどこか」とか、「誠実に生きる」とはどのようなことか、とか子どもたちにいかなる答を要求するか、あけすけな設定がしてある。また、すべての「道徳」教材がそうであり、子どもたちの様子がどうであれ、一年間教材をこなすスケジュールも決まっていると報告されました。

 討論では実際子どもたちの受け取りはどうなのか、またこの教材は「社会性」というものを全くオミットしているといった意見があったが、深刻なのは、先生の使いやすい教科書を、との名目で、子どもたちに自己評価を強いる問題の多い「道徳」教科書が、教育委員会によって採用される例があるとの参加者からの指摘でした。

 多くの参加者からの重要な発言、指摘が相次ぐ集会でした。今後も、新学習指導要領や「道徳」教育の問題点を教職員、市民に広く知らせるべく、研究・学習・討論を継続して行うことを約束しあい、集会を終えました。

【Cafeチラシをどうぞ】

「1006kyouikuCafe.pdf.pdf」をダウンロード

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