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2018年5月 4日 (金)

A6

6;特異な「総合的な学習の時間」

 

 目を引くのは、3年次からの「総合的な学習時間」の内容です。まず、本来中国大陸由来のものながら、今や「日本の伝統と文化」と称される「将棋」「茶道」「算盤」。そして戦前・戦中はいざ知らず、現代では死語に近くなった「史学」(→歴史学)、「国史」(→日本史)。もっとも内容は戦前・戦中のものかも知れません(例えば「国史」は「天孫降臨」や「神武天皇」で始まるとか)。

 「修身」「心の教育(宗教的情操)」「偉人伝」と心のあり方を操作、「洗脳」する教育が並びます。心のみならず「礼法」(礼儀作法)をたたき込むことで身体まで操作されます。

さらに「論語」で儒教道徳(恐らく道徳的徳目だけが)が吹きこまれます。

 このような心の有り様の下での「日本国論」「国家論の醸成」は、日本の国=神の国=万世一系の天皇が支配する国、との国家観であり、それに忠義を尽くせ、命を捨てても守りぬけとの国家観となるでしょう。

 最後に「学校給食の考え方」も特異なものです。例えば、「いただきます」とは、「日本の風土や文化が凝縮された言葉であり、古来豊かな自然を崇拝し、万物に命が宿ると考える日本人が、野菜や魚、肉などの『命をいただく』との意味を持ちます」といったところです。ここには万物を神とみなし、万物に神が宿るとするアニミズム、宗教の発端とも神道ともいえる非合理的、非科学的な考え方が満ちています。さらに、「瑞穂の國記念小学院」は「食事を通して、五感を発達させ、命の尊さを教え、感謝の気持ち、楽しさ、喜び等の情緒を育て云々」と高邁な理念を語ってわりには、学校給食が外部調理施設に委託する「給食弁当」(現在公立中学校でも実施されており、生徒たちの評判は芳しくありません)であり、給食施設も、「再加熱用設備(弁当箱)」等にとどまっているのは残念なことです。

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